取り違え
みなさん、映画の『チェンジリング』って見たことあります?
行方不明になった子供が保護され、親の元へ数年ぶりに返されたんですが、実は他人の子だったっていう話の映画です。
行方不明に限らず、生まれてすぐ病院側が子供を取り違える話もアンビリバボーで放送されてたりしますよね。
実は僕もその経験があるんです。
あれは確か14歳の春くらいだった。
ちょうど今くらいの季節で寒さが緩んできた日だ。
新学期が始まるまで野球部の練習が休みで、身体が鈍るのを嫌った私は毎朝5時に起きて山へランニングをしていた。
皆さんもランニングをしていると、腸が揺れて、便意が催されることありますよね。
はい。私もランニング中に便意に襲われました。
トイレは近くにありませんが、早朝で山奥ということもあり、道からそれた茂みで、うんこをしました。
うんこを終え立ち上がったところ、犬が私の前に走ってきました。
私はびっくりして、木の陰に隠れました。
すると老人があとから犬を追うように現れました。
『クロちゃん。すんごいのしたのねぇ。
エノキなんて食べたかしら。』
そういって老人は私の糞を拾って去りました。